【会員限定】第1回インターナショナルジョブフェア2021 アンケート報告

去る11月 5日(金)、6日(土) 東京都立産業貿易センターにて「第1回インターナショナルジョブフェア東京2021」が開催されました。

本フェアは、日本で就職したいと考える外国人留学生や転職希望者と外国籍人材の採用を希望する企業のマッチングを目的に行われたものですが、JLEF財団も出展し、当団体の活動内容を外国人材及び採用企業に広く紹介いたしました。


来場した外国人材へのアンケートを実施

来場された外国人材にアンケートの協力をいただきました。今回はそのアンケート内容についてご報告いたします。

アンケートの質問は、「日本に来て一番困ったことは何ですか?」
この問いに対し、住居の契約が全体の20%を占め、次に病院の対応15%、スマホの契約10%、役所の対応9%入管の対応5%、その他となりました。

アンケート結果

アンケート結果からも分かるように、契約事項など日本独自の対応に苦慮した経験を持つ人が多いということです。
このことは、どの国においても言えることかもしれません。不慣れな地に就いた人がその国の「しきたり」に困惑しない人はいません。まして、現地の言語能力がおぼつかない中では、「どうしたらよいのか?」と心配になるものです。

他国のことは分かりませんが、住まいの契約書、病院や役所、また電気・ガス・水道、携帯電話など生活に欠かすことができないモノ・コトの手続き等々、日本人の私でも分からないことだらけです。
それでも、まだ日本語でやり取りできる分、なんとか解決できるものですが、これが異国の地となれば不安でいっぱいになります。

日本に来た外国人の人たちも同様であり、日本の「しきたり」に困らない人はいないことでしょう。
日本人でもよく分からない内容の契約事項を日本語でコミュニケーションをとって手続きをする、とてもハードルが高いことです。

こうした高いハードルをいくつも越えて日本でがんばっている彼女ら彼らに対し、心から応援したいと私たちスタッフは感じました。

また、その他回答で、日本の文化や慣習に慣れない、ホームシックになったとありましたが、どちらもうなずけるものです。

日本に来て働く…その目的は皆さん共通したものだと思いますが、その目的だけでがんばれるかというとそんな強い者ばかりではないと思います。

「日本を好き」で「日本を選択して」来日した外国人材が、「日本を嫌い」になって帰国する、こんな悲しいことはありません、彼女ら彼らだけでなく私たちに日本人にとっても。

そうしたことが起きないように、日本で働く、またこれから日本で働きたいと考える外国人材に、仕事(就職・転職)の情報提供のみならず、生活面のサポート、また日本の良さを知ってもらえるような余暇活動や福利厚生の充実も必要であると改めて認識しました。

日本で働く、生活する不安や困りごとなどを理解して、その解決に必要な知識を身につけ、彼女ら彼らの不安解消、困りごとの解決ができる存在にJLEF財団はなれるようこれからも努力してまいります。

私たちと想いを同じにする関係団体、企業様も多くらっしゃると思います。

そうした方々と協力しグローバル社会への対応を共にできましたら幸いです。

以上

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